洗練された歴史とゲストに磨かれた、
クラシックホテルの寛ぎを知る。

明治42年（1909）の創業から関西の迎賓館として、日本に滞在する外国の賓客をもてなしてきた。100年以上におよぶ歴史の中で、ここを訪れた世界の著名なセレブリティたちは枚挙にいとまがない。
若草山、東大寺大仏殿、興福寺五重塔などが一望できる奈良公園の高台に居を構え、7,000坪を超える敷地は文化財指定の名勝旧大乗院庭園に連なっている。瓦屋根の本館は、格調高い桃山御殿風檜造り。設計者は、東京駅や日本銀行本店も手がけ、明治･大正期の建築家として一世を風靡した故 辰野金吾氏である。館内のいたるところにホテルの象徴マントルピース（暖炉）の意匠が残り、赤虜焼製の擬宝珠や和風のシャンデリア、100年前のガラス窓など、和と洋を生かした重厚なインテリアが設えられた空間。館内随所に残る古きよき明治・大正時代の趣きが、訪れる人に時を忘れさせる。
格天井とクラシックなシャンデリアが煌めくメインダイニングルーム「三笠」は、落ち着いた雰囲気の中で伝統を受け継いだ正統派のフレンチを堪能できる。バー「ザ・バー」ではホテルオリジナルカクテルを楽しむことができ、シガーも用意されている。天井まで届く大きな窓もあり、美しい四季の移り変わりを感じられる。長期滞在するほどに、居心地のよさを感じてくる。時とゲストたちによって磨かれたクラシックホテルの格別さがここにはある。